自分でコーヒーを淹れてみたいと思っているけど、淹れ方にはどのような種類があるのだろうと思っていませんか。
コーヒーの淹れ方は主に7種類あります。それぞれ淹れ方が異なり、抽出に使う道具もさまざまです。
この記事では、コーヒーの淹れ方7種類の方法や手順を解説していきます。コーヒーの淹れ方の種類を知れば、自分に合ったコーヒーの淹れ方が分かりますよ。
コーヒーの淹れ方には主に以下の7種類があります。
それぞれ淹れ方や手順、必要な道具が異なります。順番に淹れ方や手順を解説していきますね。
ペーパードリップはコーヒーの抽出方法で、最も基本的な淹れ方です。ドリッパーと呼ばれるコーヒーを抽出する器具に、紙製のフィルターとコーヒー粉を乗せ、お湯を注いでコーヒーを抽出します。
ペーパードリップでコーヒーを淹れる手順は以下のとおりです。
淹れ方のポイントは、コーヒー豆の挽き方です。コーヒー豆は中挽きにしましょう。中挽きにすることで、コーヒーの雑味が発生しにくくなるからです。
ペーパードリップは初心者でも始めやすい淹れ方といえます。コーヒーを淹れている感覚が味わえるので、初心者におすすめしたい淹れ方です。
まだコーヒーを淹れたことがないという人は、ペーパードリップがおすすめです。
ネルドリップは、ネルと呼ばれる布製のフィルターを使ってコーヒーを抽出します。ネルドリップの淹れ方や抽出原理は、ペーパードリップとほぼ同様です。
ネルドリップの淹れ方は、下記を参考にしてくださいね。
1. ケトルでお湯を沸かす
2. コーヒー豆を挽く
3. ネルをお湯で濡らし、絞って水気をとる
4. ネルをサーバーにセットする
5. ネルにコーヒー豆を乗せる
6. お湯を注いでコーヒーを抽出する
コーヒーを淹れ終わったら、ネルは沸騰したお湯で洗いましょう。そのままにしておくとコーヒー豆の脂肪分が残り、嫌な臭いがネルに付いてしまうからです。
お湯で洗った後は、水に浸して冷蔵庫で保管しましょう。水は毎日変えるのがベストですよ。
ネルはペーパーフィルターに比べ、フィルターの目が粗く作られています。そのためより多くの成分が抽出され、とろみのある舌触りや独特な重みのある味わいが特徴です。
ペーパードリップに慣れたら、ネルドリップにもチャレンジしてみましょう。
フレンチプレスは円筒状の容器にお湯とコーヒー粉を淹れ、プランジャーと呼ばれるつまみを押し下げて圧力をかけることでコーヒーを抽出します。
フレンチプレスでコーヒーを淹れる手順は以下のとおりです。
1. ケトルでお湯を沸かす
2. コーヒー豆を挽く
3. 沸かしたお湯を容器に入れ、温めておく
4. 容器内のお湯を捨てる
5. 容器にコーヒー粉を入れ、お湯を注ぐ
6. 容器に蓋をかぶせ、約4分静置する
7. 4分後、蓋に付いているプランジャーをゆっくり押し下げコーヒーを抽出する
コーヒー豆の挽き方は「細挽き」で淹れることをおすすめします。フレンチプレスは抽出力が弱いからです。
コーヒー豆の挽き方を細かくすることで、弱い抽出力でもコーヒーの成分をだしやすい状態にします。
またフレンチプレスから、できあがったコーヒーをカップへ注ぐ際に注意して欲しいことがあります。それは、最後の一滴までコーヒーを移さないことです。
フレンチプレスの底部には、コーヒー粉が残っています。そのためフレンチプレス内に残ったコーヒーすべてをカップへ移すと、カップへコーヒー粉が混入してしまいます。
舌触りや飲み心地が悪くなるので、注意しましょう。
サイフォンは気圧の変化を利用した抽出方法です。フラスコ内の水に熱をかけ、気圧の変化によってお湯を上部のロートに移動させながら、コーヒーを抽出します。
サイフォンによる淹れ方の手順は、下記のとおりです。
1. フラスコに水を入れ、ヒーターやアルコールランプなどで加熱する
2. ロートにコーヒー粉を入れる
3. フラスコ内の水が沸騰してきたら、ロートをセットする
4. ロートにお湯が上がってきたら、お湯とコーヒー粉が混ざるよう竹ベラで1回目の撹拌をおこなう
5. 1分ほど混ぜたら、加熱を止める
6. ロート内のコーヒーが、上から「泡、粉、液体」の3層に分かれていることを確認
7. 確認後、2回目の撹拌をおこなう
8. コーヒーがフラスコ内に落ち始めたら撹拌を止める
9. フラスコ内にコーヒーが落ちきったら完成
サイフォンでコーヒーを淹れる際のポイントは、撹拌をおこなうことです。撹拌ができていなければ、成分が効率良く抽出されず、コーヒーの味わいに影響します。
サイフォンは高温で抽出をおこなうため、重みのある味わいに仕上がるでしょう。敷居が高く感じるサイフォンですが、手順を踏めば誰でも淹れることができます。
サイフォンに興味のある人は、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
エアロプレスは円筒状の容器にコーヒー粉とお湯を入れ、プランジャーと呼ばれる容器で圧力をかけてコーヒーを抽出します。
エアロプレスの抽出原理は、フレンチプレスと同様です。淹れる手順は、下記を参考にしてくださいね。
1. ケトルでお湯を沸かす
2. エアロプレス本体をカップやサーバーに乗せる
3. エアロプレス本体に湯通し
4. コーヒー粉を入れ、お湯を注ぐ
5. 30秒ほど蒸らしておく
6. パドルと呼ばれるかき混ぜ棒で、円を描くように混ぜる
7. プランジャーをセットして、ゆっくり押し下げていく
エアロプレスは抽出時間が短いので、すっきりとした味わいが特徴です。
フレンチプレスと似た淹れ方ですが、抽出する際の圧力はエアロプレスのほうが高くなります。そのため味わいにボディ感を出せるでしょう。
エアロプレスは淹れ方がシンプルなので、初心者の人でも始めやすい抽出方法といえます。気になる人は、チャレンジしてみてくださいね。
コールドブリューは、名前のとおり低温で抽出するコーヒーのことです。抽出には冷水や常温水を使用します。
コールドブリューには、下記2種類の淹れ方があります。
順番に淹れ方を解説していきますね。
コールドブリュー(静置)
静置してコールドブリューを淹れる手順は、以下のとおりです。
1. コーヒー豆を挽く
2. 挽いたコーヒー豆をお茶パックに入れる
3. 容器に水と2を入れ、冷蔵庫で10時間ほど静置する
淹れ方のポイントは、静置時間です。10時間と記載していますがコーヒー豆の挽き方や好みによって、静置時間は前後します。
味見をして静置する時間を見極めましょう。
コールドブリュー(滴下)
滴下でコールドブリューを淹れるには専用の器具が必要になります。滴下してコールドブリューを淹れる手順は、以下のとおりです。
1. コーヒー豆を挽く
2. 専用のバスケットにコーヒー粉を入れ、コーヒーを抽出する容器の上に乗せる
3. コーヒー粉にケトルから水を注ぐ
4. コーヒー粉の上にフィルターをセットする
5. 4にウォータータンクをセットし、氷と水を乗せる
6. ウォータータンクのバルブを開け、水を滴下する
7. すべての水が落ちきったら完成
コールドブリューは、抽出が終わるまで時間がかかります。しかし低温でゆっくり抽出するため、雑味やえぐみを抑えたコーヒーに仕上げることができますよ。
コールドブリューは暑い夏にぴったりなコーヒーです。
パーコレーターは専用の容器に水とコーヒー粉を入れ、直火にかけてコーヒーを抽出する方法です。水を加熱することで、容器内のコーヒー粉と水が循環し、コーヒーが抽出されます。
1.. パーコレーターでコーヒーを淹れる手順は以下のとおりです。
2. パーコレーターに水を入れ、直火にかける
3. コーヒー豆を挽く
4. 専用のバスケットにコーヒー粉を入れる
5. パーコレーターに入れた水が沸騰したら、火を止める
6. パーコレーター内にバスケットをセットして蓋を閉める
7. 4分ほど弱火で加熱する
8. 蓋の先端から見えるコーヒーの色が濃くなってきたら、火を止め完成
淹れ方のポイントは、火加減と抽出時間です。火加減が強すぎたり抽出時間を長くとると、過抽出になり嫌な苦味や雑味の原因となります。
火加減や抽出時間を観察しながら淹れてくださいね。
パーコレーターは他の淹れ方と比べても、簡単にコーヒーを淹れられます。興味のある人は、ぜひチャレンジしてみましょう。
さまざまなコーヒーの淹れ方にチャレンジしてみたいという人には「GINA」がおすすめです。GINAは下記3種類の淹れ方ができるコーヒー器具のセットです。
ペーパードリップはもちろん、エアロプレスやフレンチプレスと同じ種類の浸漬法や、上記で紹介した滴下のコールドブリューも淹れられます。
またGINAはお湯を淹れるタイミングや、コーヒー豆とお湯の量をスマホへ転送してくれるので、スケールの役割も果たしています。
世界中のGINAユーザーとレシピを共有し、自身のスマホで他ユーザーのレシピを読み込みこんで、すぐに再現することもできますよ。
1つのセットで3種類の淹れ方を楽しめるので、さまざまな種類の淹れ方を楽しみたい人はぜひ検討してみてくださいね。
ぜひ検討してみてくださいね。
コーヒーの淹れ方には、主に7種類の抽出方法があることを解説してきました。今回紹介した淹れ方の種類を参考にして、興味があるコーヒーの抽出方法を試してみてくださいね。
またさまざまな種類の淹れ方を試してみたい人には、GINAがおすすめです。さまざまな抽出方法を試してみることで、自分のなかにあるコーヒーの世界が広がりますよ。